フラダンス 素平とワヒネマイカイ　フラスタジオ

　古代ハワイにおいてフラ（フラダンス）を踊ることを許されていたのは男性だけでした。つまり、男性カヒコ（古典）をもとにして今の女性アウワナ（現代フラ）は存在するのです。男性フラを理解せずに女性アウワナを踊ることは出来ません。だから、今でもハワイのクム（先生）に男性が多いのです。1778年のハワイの記述を調べると女性の踊り手も出てくるのでこの時代頃から女性も踊れていたようです。（キャプテン・クックとの接触1778年）
　
　1820年頃から　キリスト教宣教師の圧迫によってフラは禁止されていきました。（ライセンス制の採用等）　後にリリウオカラニの兄であるカラーカウア王の戴冠式（１８８３年）でやっとフラが公式の場に復活します。禁止期間は、50年間と言われています。関係無いですが1841年に有名な漂流者　ジョン・万次郎がハワイに立ち寄っています。

　　アメリカに併合されてから、フラは観光と結びつき本来のイメ−ジ（神聖さ）から離れていき、観光用のフラに傾いていき、タヒチアンダンスなども踊られていました。かかとを　盛んに上げ下げして腰を強調した踊りをするチ−ムがありますが、このスタイルは観光フラとして編みだされたスタイルです（フラの起源は、男性フラなので過度の腰の動きはありえません）。その後アメリカの文化の影響で衰退していきますが1970年代のハワイアン　ルネッサンス（ハワイ文化の復興）以来フラは、復活するとともに　hula kahiko(古典）と言う分類を作り　古典の男性フラを尊重しだしました。
　
　ワヒネマイカイ　フラスタジオは、Ｇeorge Ｎaope （リリウオカラニ女王の曾孫　フラダンスの世界一の大会　メリーモナークの創設者）Aloha Dalire　Ｍichael Ｄela Ｃruz の　流れを汲むフラハラウです。この流派のフラダンス　ステップは、`ai ha`a(膝を曲げ　しっかりと腰を落とす）スタイルです。またカヒコ（古典）は、べた足.・アウワナ（現代）も過度のかかと上げ　下げをしません。`ai ha`a べた足 スタイルは、もっともTraditional で　フラの起源に近いとされています。本来フラは、砂浜・地面の上で、はだしで踊るものでした。砂浜でかかとを盛んに上げ下げして果たして踊れますか？腰を落とし（地面にしっかりと根ざし）足で砂（地面）を噛み締めるような動きがフラの醍醐味だと思います。

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